【東方同人誌感想】さくSaku亭『月夜に咲いた花の名を』

作品名:月夜に咲いた花の名を
サークル名:さくSaku亭
サイト:http://hs1.blog122.fc2.com/






東方Project界隈においてかなり初期から活動されているサークル「さくSaku亭」さんの総集編。
本作に収録されている作品だと最も古いもので2003年12月発行。
これ一冊で作者の(そして東方の)10年分の歴史を感じさせます。

内容はどのお話も咲夜が中心で、咲レミはもちろん霊夢・魔理沙の妖々夢自機組のお話や永琳、妖夢との対決などバラエティに富んでいます。


「紅き糸 銀の月時計」は咲夜とレミリアの出会い話。
行き倒れていた人間を拾ったレミリアだが、記憶喪失で自分の名前も思い出せない彼女をメイドに雇う。
そこから咲夜の心の壁を壊して自分のものにするレミリアは魅力的な「お嬢様」だな。


「幻惑の死と師と」は永琳が咲夜を見て驚いたという設定(もうほとんど見ない!)を広げた、咲レミvs永琳。
ほぼ全編にわたってスピード感のあるバトル! 弾幕!
敵いそうもないような実力差の永琳に決死の覚悟で挑む咲夜、そこからの「スピア・ザ・グングニル」!!
この展開には痺れるばかり。


「紅い館の有給休暇」は咲夜がお休みをもらって神社に遊びに行くお話。
主に霊夢・魔理沙・咲夜と萃香のコメディ。
「お前ら仲いいな」と思わず言いたくなるような、同級生らでバカやってるような距離感のなさがいいですね。
咲夜さんの巫女服は全く似合わないけど。
あと冒頭の紫とか、萃香が泣きべそかいてるときとかの表情が好きです。


永夜抄4Cという妄想で魂魄妖夢vs十六夜咲夜を描いた「銀色二人」
これはむしろ妖夢が主役のお話。
妖忌の後をずっと追いかけ続けてきた妖夢が、咲夜と出会い三度闘うことで変わっていく。
ドラマとバトルが見事に融合した非常に完成度の高いお話でした。
「二百由旬の一閃」かっこいいわー!
妖忌に対する想いから涙をこぼす妖夢には感動。


で、最後に描き下ろし。
咲夜のお墓の前でさみしげに佇むレミリア。
咲夜の死後を描いた悲しい寿命ネタ……かと思ったら2ページ目で吹っ飛んだ! 全然暗い話じゃなかったよ!
思わず脱力してしまいましたが、こんなドタバタ明るい未来も素敵ですね。


ほかにもコタツの良さを訴える魔理沙ちゃんがかわいい「鼠の恩返し」とか、クールな咲夜さんが多彩な表情を見せる「アルジャーノンに花束を」など、どれも面白くボリュームのある一冊でした。

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テーマ:東方 - ジャンル:サブカル

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