東方における「人妖」という言葉の意味

以下には東方鈴奈庵25話のネタバレが含まれます。




この先、1光年
    ↓
---------------------------------------------------------









---------------------------------------------------------


鈴奈庵25話において「人妖」という単語が「妖怪化した もしくは妖怪じみた人間の事を人妖と呼ぶ」と説明されていました。

この「人妖」という単語、自分はいままで「人間と妖怪」という意味で捉えていたため、このような設定が加わったことに大変驚いたのですが、Twitterでも同様に話題にしている人が結構見られました。人妖という単語は今までにも何度が出ているように感じたので既存のテキストから探してみたところ案の定いくつか見つかりました。
そういうわけで、既存の使用例の羅列と意味の考察を行っていきます。

なお、既存の使用例を全て網羅しているわけではないということを先に断っておきます。
というか、まだ確認しきれていない部分がかなりあります。小説版儚月抄とか。コミック全般とか。スペルプラクティスのコメントとか。
他の使用例がありましたらコメントで教えていただけると……。


■妖々夢Phantasmステージ名
人妖の境界』
「人間と妖怪(の境界)」という意味で捉えるのが普通に思えます。
「妖怪じみた人間」の意味で考えると「~の境界」とうまく繋がらない気がしますが、仮にそちらの意味が含まれているとしたら、自機が人間でなくなっているということでしょうか。
youyou01.jpg
youyou02.jpg
youyou03.jpg


東方永夜抄 ~ Imperishable Night.公式サイトのキャッチコピー(?)
人妖弾幕幻夜』
妖怪と人間のペアである自機を表しているとも、終盤のボスを指して言っているとも取れます。

■永夜抄6A 結界組 永琳撃破後、「蓬莱の薬」直前の輝夜のセリフ
『輝夜「そこの人妖!」』
霊夢と紫のペアを指して言っているため、「人間と妖怪」の意味で間違いないでしょう。

■永夜抄EX 禁呪の詠唱チーム会話
『妹紅 「なんと、輝夜を倒した?
目の前のこんな二人が?なんと言うことかしら。
あのにっくき月人がこんな人妖にやられるなんて。」』
これも上と同じ。
ただ、自機もある意味人間離れした人間ばかりなため、どちらも鈴奈庵の「人妖」の意味で取れないこともないです。多少意味が変わってきますが。

■書籍版文花帖 p21最後の注釈部分
『解決には博麗の巫女や十六夜咲夜を始め何人かの人妖が関わっているという~(後略)』

■永夜抄 結界組GoodEnding
(文章は自分で見てください)
このエンディングでは月の民を人妖とすることで幻想郷のバランスを保てるようになったと言っているのに対し、鈴奈庵25話では逆に人妖をバランスを崩す存在と(霊夢が)考えているのが気になります。
ここでは人妖という言葉を「人間と妖怪の中間」のような意味で使っているように個人的には思えますね。
もっとも、この月人は後に儚月抄で住民税を払うことになるわけで、同じ「人妖」でも永遠亭のメンバーは現在は「人間側」として定着しているのかもしれない。

■萃夢想 「上海アリス通信」キャラ設定 アリス・マーガトロイド
『生粋の魔法使いさん。見た目は人間と殆ど同じだが、人間ではない。所謂、人妖のたぐいである。』
求聞史紀にもアリスは元人間だと書かれていたため、これは「妖怪化した人間」という意味で間違いない。鈴奈庵で出た意味での人妖もかなり前から使われていたようです。

■輝針城 2面道中曲
『運河を行き交う人妖
「人間や妖怪」の意味で捉えるのが普通かな、と。
まぁ、人里に馴染んでいる人間みたいな妖怪たちを特に指して言っているのかもしれませんが。

■書籍版文花帖 p63
『文「まぁ、人妖の噂も七十五年といいますし。」』
おそらく「人間や妖怪」の意味。
人間は75年も噂し続けたりしないと思いますが、ここで「妖怪化した・妖怪じみた人間」に限定する理由はないでしょう。

■書籍版文花帖 p77 霊夢の説明
人妖を問わず慕われている』
これも「人間や妖怪」を広く指した意味で使っていると思われます。
ここの文章を書いたのが神主かどうか正確には判りませんが……。

■求聞史紀 p71
『獣人 ~ 歪な人妖 ~ 』
慧音は後天性の獣人なので「妖怪化した人間」と言えますが、獣人というカテゴリ全体を指して人妖と書いているのは少し解釈に困る……。
獣人をあくまで「妖怪じみた人間」と捉えるならば鈴奈庵の意味で解釈できます。

■求聞史紀 p78
『注釈3 変えられた運命次第では、人妖になってしまう事もあるという。』
レミリアの能力では人間を妖怪化することも出来る。

■書籍版文花帖 p74
『~(前略)と語る香霖堂店主の森近霖之助(人妖)』

■求聞史紀 p139
『店主の森近霖之助は、ちょっと変わっていて、(中略)本人は人間と妖怪の中間くらいの人妖で、』

■香霖堂 p169 第23話「流行する神」
『そこで人妖である僕はというと……(後略)』

■香霖堂 p191 第26話「八雲立つ夜」
『そもそも人妖である僕には、食事は愉しむ為にするだけであり生命維持の為に行うのではないのである。』
霖之助に対しては何度も人妖という言葉が使われています。
人間と妖怪のハーフは「妖怪じみた人間」という位置づけなのでしょうか。求聞史紀では確かに英雄伝の方に分類されていますが。
香霖堂での語り口からは、香霖本人が自分を人間であると考えているような印象はあまり受けません。どちらかと言うと「人間と妖怪の中間」程度の広い意味で使っているように思えます。

結論
これまでの記述を見る限り、人妖という単語は「人間と妖怪」「妖怪化した(妖怪じみた)人間」どちらの意味でも使われていると思われます。
また、人間と妖怪のハーフである霖之助に対してもたびたび使われています。
まぁ、これらを見る限り、鈴奈庵25話の記述によってそこまで用法が限定されるという心配はしなくてもいいんじゃないですかね。
魔法使いという単語が種族を表したり職業を表したりするように、人妖という単語にも複数の意味があると考えて、人それぞれ好きに解釈すればいいと思います。

その他、別の使用例や意味解釈があれば教えてもらえると助かります。

関連記事

テーマ:東方 - ジャンル:サブカル

コメント

要は同音異義語?

STGでは「人間と妖怪」
書籍では「妖怪じみた人間」

という意味で使われているケースが多いですね

  • 2015/03/12(木) 14:26:22 |
  • URL |
  • P-38 #qyLtkMO.
  • [ 編集 ]

Re: 要は同音異義語?

> STGでは「人間と妖怪」
> 書籍では「妖怪じみた人間」
>
> という意味で使われているケースが多いですね

例外もありますが、確かにそうですね。
ただ、「人間と妖怪のハーフ」である霖之助にも使われているあたり、もともと曖昧な意味で使われていた単語なのかなという印象です。

  • 2015/03/13(金) 00:24:53 |
  • URL |
  • yunonote #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する